七五三の昔と今の違いって?今昔の七五三について調べてみた!
11月15日といえば
子供たちが着飾っておめかしする
七五三ですね。
大きい千歳飴の袋なんか
持っちゃって、
可愛いことこの上ないです。
さて日本の伝統行事として
古くから行われている七五三ですが、
実は昔と今を比べると
違いが生まれてきているようなんです。
昔と今の違いとは何か?
調べてみました。
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昔の七五三とは
七五三の始まりは、
室町時代までさかのぼると
いわれています。
もともとは
貴族の儀式だったようですが、
江戸時代のころには
一般市民にも広まっていました。
この頃の七五三は、
子供の成長を感謝するのと同時に
これからの健康や厄払いの
お祈りするのが主な目的でした。
なぜ感謝やお祈りをするかというと、
当時は乳幼児の死亡率が
今よりずっと高かったためです。
医療の発展不足や
衛生的な環境の少なさなど
理由はいろいろですが、
昔は子供を健康に育てていくのが
とても難しかったんです。
ですから
子供たちの成長はとても喜ばれ、
神に感謝と祈りが捧げられました。
3歳で男女ともに髪を伸ばし始め
5歳で男の子が初めて袴をはき、
7歳で女の子が初めて帯を結ぶ。
七五三の年齢を
それぞれ成長の節目と考え、
少しずつ大人に近い身なりへと
整えていったんですよ。
昔の七五三には、
子供の健やかな成長を願う
切実な思いが
込められていたんですね。
今の七五三とは
さて次に、
今の七五三について
見ていきます。
現在の七五三で
メインイベントになっているのは、
ずばり写真撮影です。
いろいろな衣装がありますが、
やはり着物での撮影がベタですね。
昔は普段着が着物ですから、
着物を少しずつ大人ものに
替えていくことで、
子供の成長を実感したのでしょう。
しかし現在日常的に
着物を着る人は少ないですし、
子供に大人びた着物を着させて
成長を感じる…
という感情は薄いと思います。
普段より着飾って
可愛らしい姿で記念撮影をする、
なんてイメージが強いですよね。
写真撮影の後は、
神社に参拝するのが普通です。
しっかりと祝詞をあげて
お祓いをしてもらうパターンと、
単に神社を参拝して
お賽銭を入れるパターン。
ざっくりこの2つが
主流になっているんだとか。
割合的に多いのは
お賽銭だけのパターンのようですが、
祝詞とお祓いの方には
昔の七五三と近いものを感じますね。
しかし!
写真撮影だけ済ませて、
特に神社には参拝しないという人も
けっこう多いそうですよ。
なんだか本末転倒な気もしますが、
それはそれでいいのかもしれません。
幼いうちに亡くなってしまう子共が
最近では圧倒的に減ったので、
必死にお祈りする習慣がなくなった…
と考えられますからね。
多くの子供が
健康に成長しているわけですから、
喜ぶべき変化ともとれます!
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愛を込めた七五三を
七五三の昔と今の違いは、
メインの行事といえるでしょう。
昔は子供の成長を祈り、
今は子供の成長を写真に収めています。
七五三の形は
少しずつ変わってきていますが、
親が子供の成長を喜び
愛情を注ぐことに違いはありません。
七五三という特別な日に
たっぷりの愛を
示してあげてくださいね。