秋と夏の台風に違いはあるの?それぞれの特徴を調べてみた!
夏から秋にかけてといえば、
台風がよく発生する時期ですね。
台風が去ったと思ったら
また新しい台風が…
なんてことも少なくありません。
さて2つの季節を
またいでやってくる台風ですが、
秋の台風と夏の台風には
何か違いがあるのでしょうか?
今回は秋と夏の台風について
調べていきます!
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秋と夏…それぞれの台風の特徴とは
まず台風というのは
必ず海の上で発生します。
温まった海水が蒸発し
上昇気流が作られることで、
台風ができるためです。
海水は温まりやすいですが
一度高温になると中々冷えません。
ですので海水温が上昇する夏と
その熱がまだ残っている秋が
台風発生のピークになりますね。
そして秋と夏では
気圧や大気の状態が違うので、
それぞれの台風に
違った特徴が現れるんです
主な違いは勢力や進路、
スピードといったところでしょうか。
それではこれらについて、
もう少し詳しく見ていきます!
秋の台風と夏の台風…勢力が強いのは?
勢力の強い台風は、
秋の方が生まれやすいです。
台風被害が多いのも
基本的には夏より秋になります。
それではなぜ秋なのか?
上で書いたように、
台風は海水が温まって発生します。
夏は海水が
少しずつ温められていきますが、
夏に上昇した海水温は
秋になってからも長く保たれます。
つまり夏から秋にかけて、
海水温はずっと高いのですね。
そのため台風が
じっくり成長することになります。
成長した秋の台風は勢力も大!
被害も大きくなってしまうわけです。
秋の台風と夏の台風の異なる進路
秋に発生する台風と
夏に発生する台風とでは、
進行方向が違ってきます。
台風はそもそも、
自力での移動ができません。
周囲の風向きや
大気の流れに沿って動きます。
なのでたまに、
Uターンしたり戻ってきたり
変な動きをしますよね。
あれは周囲から
いろいろな影響を受けた
結果なんですね。
さて、夏の台風は
日本に上陸しにくいといわれます。
これは夏の日本が
太平洋高気圧に
すっぽり覆われているため。
高気圧が
バリアの役目を果たすので
台風が弾かれるんですね。
一方秋になると
太平洋高気圧は弱まります。
また秋~冬は、
日本では偏西風が強くなる時季。
バリアが弱まり、
偏西風に力強く背中を押され…
秋の台風は
日本に上陸してくるわけです。
夏の台風は日本を避けがちで、
秋の台風はよく
日本に突撃してくる…
ということになりますね。
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秋の台風と夏の台風のスピードの差とは
秋の台風と夏の台風では、
進んでいくスピードも違います。
よくある例えでは
夏の台風は自転車くらいの速さ、
秋の台風は自動車くらいの速さ…
なんていわれます。
秋の台風の方が
速いってことですね。
これがなぜかというと
先ほども出てきた
偏西風の影響になります。
偏西風は基本的に
1年を通して吹いていますが、
吹く位置や風の強さは
季節によって変わってきます。
夏は台風の発生地と
偏西風の吹く位置が遠いですし、
風力も弱いので
あまり影響は受けません。
しかし秋の偏西風は風力が強く
夏より台風と近い位置にもずれるので、
かなり影響するんですね。
結果的に秋の台風は、
偏西風に押されて
スピードアップすることになります
これが夏の台風と
秋の台風のスピードが違う理由です!
秋も夏も台風にはご用心!
秋と夏の台風は
・勢力
・進路
・スピード
こういった部分に
違いがあったのですね。
全体に見ると
秋の台風の方が怖そうです。
しかしご紹介したのは
あくまで傾向です。
夏の台風でも
猛スピードで進むものも
ありますし…
秋の台風でも
勢力が弱い場合もあります。
季節は関係なく
台風は危険な現象ですから、
秋でも夏でも
しっかり用心してくださいね!