紅葉はなぜ赤いの?その理由や豆知識をご紹介します!
頬をなでる涼しい風と
赤く染まる山々…。
今年も秋が来たなぁと
しみじみ感じる季節ですね。
秋に赤く色づく
代表的な植物と言えば
紅葉(もみじ)。
しかし、一体紅葉はなぜ
赤いのでしょうか?
当たり前のように紅葉は
赤くなるものと思っていましたが、
改めて聞かれると
分からないですよね…。
そこで今回は
紅葉はなぜ赤いのか、
その理由や豆知識も
ご紹介していきます!
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落葉樹とは
そもそも秋になると
色づくのは落葉樹(らくようじゅ)
という種類の木です。
その名の通り、
秋になると栄養を蓄えるために
葉を落とすタイプの樹木のこと。
秋になると日差しが弱くなり、
光合成で得られるエネルギーが
少なくなりますよね?
なので葉っぱを落として
最小限のエネルギーで
春までやっていこうという
節約術?なのです。
収入が少なければ
支出を削らなくては
いけないですもんね…。
落葉樹の気持ち、
とてもよく分かります。
でも葉を落とすように
いかないのが人間。
収入が少なくても
夫を捨てるわけには
いかないですもんね(笑)。
赤や黄に染まる理由
ここで本題。
秋になると色づく
樹々の葉には、
大きく分けて2種類の
色がありますよね?
そう、赤と黄です。
この2色の重なり合いが
なんとも美しいわけなのですが、
一体どうして赤や黄に
なるのでしょうか?
・葉が赤くなる理由
秋になり、
葉に送っていた
栄養や水分をストップすると、
葉の中のクロロフィルという
緑色の色素が分解されて
なくなってしまいます。
この壊れたクロロフィルと、
光合成によって葉の中に
作られた糖分が合わさると
アントシアニンという
赤い色素がつくられます。
これが葉が赤く染まる
理由だと言われているんですよ!
アントシアニンと言えば
フルーツや野菜にも含まれる
メタボ予防効果や
眼精疲労に効く、
体に良い成分ですよね。
ところで、
アントシアニンと聞いて
ブルーベリーよりも先に
赤ワインが思い浮かんだみなさん。
さては酒好きですね?
私も同じです(笑)。
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・葉が黄色くなる理由
一方葉が黄色くなるのは、
黄色い色素である
カロチノイドが原因です。
秋になり
葉への栄養をストップし、
緑の色素である
クロロフィルが壊れると、
それまで隠れて見えなかった、
カロチノイドが葉の表面に現れて、
葉っぱが黄色くなるというわけです。
大体は品種によって
赤になるか黄色になるかは
決まっています。
黄色い葉っぱの
イチョウなどが代表例ですね。
しかし、紅葉は個体差があり、
気温や条件によって
赤にも黄色にもなります。
一般的に
日中の天気が良くて、
昼と夜の気温差が大きく
雨がほどよく降った年は、
より一層キレイに
赤く色づくんだそうです。
「今年は天候が良かったから
赤がより一層鮮やかだね。」
なんて知ったかぶりをしてみても
カッコイイかもしれませんよ(笑)!
紅葉の由来って?
いかがでしたでしょうか。
紅葉が赤いのには
落葉樹の仕組みと
アントシアニンが
関係していたんですね。
ここで1つ豆知識。
紅葉はなぜモミジと
呼ばれるようになったか
ご存知ですか?
実は紅葉の由来は
葉が紅葉して色づいて
いくことを指す、
もみづという動詞が語源です。
そしてこのもみづの語源は
揉み出づ。
染物をする際に、
紅い花を揉んで
色素を出すことから
生まれた言葉だと言われています。
なるほど。
まるで染料を揉み出したように
見事に赤く紅葉するので、
モミジと呼ばれるように
なったということですね。
今も昔も変わらず
美しく赤く染まる紅葉。
今年は大切な人たちと
紅葉狩りにでかけてみては
いかがでしょうか!