アイスとジェラートの違いって?明確な線引きはあるの?
夏の暑い時季になってくると
恋しくなるのが、
冷たいアイスやジェラートですよね。
アイスもジェラートも
広く親しまれていますが、
この二つの製品の違いはご存知ですか?
何となくのイメージで
区分している…という人も
多いのではないでしょうか。
そこで、冷たくて甘い
“アイス”と”ジェラート”の違いについて
調べてみました。
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アイスは英語 じゃあジェラートは?
アイスが英語だというのは
よく知られていますが、
それではジェラートとは
もともと何語なのでしょうか?
実は、イタリア語なんです!
イタリアでジェラートは
凍ったお菓子全般をさします。
つまりはアイスも
かき氷もシャーベットも全部
ジェラートってことになるんですね。
じゃあアイスもジェラートの内の
ひとつなんだな…と、
もう納得してしまいそうになりますが
まだ終わりではありません!
これはあくまでイタリアでのお話。
日本ではもう少し
細かい区分けがあるんですよ。
日本でのアイスとジェラート
日本で販売される
アイスなどの冷たい菓子類は、
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
という規定によって区分されます。
この省令によるとアイスは
・乳固形分15%以上
・そのうち乳脂肪分が8%以上のもの
と定義されています。
ちょっと難しいですが
乳固形分とは乳製品の水以外の部分のことで、
乳脂肪分は乳固形分内の脂肪分のことです。
この脂肪分が
アイスの”クリーム”になる成分なのです。
ざっくりいうと
水分少なめ、脂肪多めの冷たいお菓子が
アイスということになります。
しかし!
ジェラートは乳固形分に対し、
5%前後の乳脂肪で作られるのが一般的。
これだと日本では
アイスには定義できませんね。
それではどんなものに当たるのかと
探してみると
・乳固形分が10%以上
・そのうち乳脂肪分が3%以上
こちらがヒットしました。
これは”アイスミルク”の定義。
アイスより水分が多く、
逆に脂肪分は少なめです。
日本の定義でいうと
ジェラートは
アイスミルクに当たる製品なんですね。
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違いは数字の定義以外にも
日本の規格では
上記のような区分になりましたが、
実際にはもう少し
感覚的な違いがあります。
ジェラートはアイスに比べ、
果物や野菜、ナッツなどが比較的多く使用され
原料の味を生かした
仕上がりになることが多いです。
イタリアのお店では
アイスは工場生産のものを売っていても、
ジェラートはその日仕入れた果物や野菜を使い
職人が店の製造室で作る…
ということもけっこうあるんだとか。
また空気の含有率が少ないものが多く
その分密度が高くなるので、
一口ごとのコクが強くなります。
しかし脂肪分は少なめで、
さっぱりとヘルシーでカロリーは控えめです。
女性には嬉しいですね!
一方アイスは空気を多く含んだものが多く
口どけがよく滑らか。
口に入れた瞬間の
ふんわりととろけるような食感は
アイス独特のものです。
また牛乳がベースに使用されることが多く
脂肪分も高いため、
濃厚で密な味わいになります。
しっかりがっつり食べたいときは
満足度が高いでしょう!
アイスもジェラートも夏のお供に
はっきりとした数値の差から
口どけなどの感覚的な部分まで
アイスとジェラートには
いろいろな違いがあるんですね。
同じ呼び方をしていても
国によって認識が違うというのは
なんだか不思議なものです。
とはいえ、アイスやジェラートが
どちらも涼をもたらしてくれる
夏のお供であることに変わりはありません。
さっぱりなジェラートと
濃厚なアイス。
好みやそのときの気分で
上手に食べ分けながら
冷たくておいしい夏を満喫しましょう!
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