花粉症の原因!杉の木はなぜ伐採しないの?
杉の木は花粉症の原因として
よく知られていますよね。
近ごろでは花粉症の人が
年々増加傾向にあるんだとか。
なんと今や日本人の
3人に1人は花粉症なんだそうです。
ここまで来ると
国民病と言っても
おかしくないですよね。
なのになぜ原因となる杉の木を
伐採してしまわないのか
不思議に思ったことはありませんか?
今回は、杉の木を伐採しない
理由について調べてみました!
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日本に杉の木が多い理由
そもそもなぜ日本には
こんなに杉の木が多いのでしょうか?
その理由は第二次世界大戦にあります。
戦後、住宅などの立て直しのためには
多くの木材が必要でした。
そこで、木材として扱いやすく、
比較的早く成長すると言われる
杉が大量に植えられるように
なったのです。
大変な時代だったんですね・・・。
また、高度経済成長期には、
建築ラッシュで木材の需要が
高まったこともあり、
その後も杉はどんどん
植えられました。
しかしその後、
安い輸入木材が
流通するようになり、
杉の需要は当初の計画を
大幅に下回ります。
その結果、
必要なくなった杉が
伐採されることなく
現在もただただ花粉を
飛ばし続けているというわけなのです!
日本に杉の木が多いのには
国の政策が関係していたんですね。
なんで花粉が飛ばない木に
してくれなかったんだろうと
恨めしい気持ちになるのは
私だけでしょうか・・・?
しかも恐ろしいことに
国の補助を受けて、
杉は未だに植え続けられて
いるんだとか。
なぜかと言えば、
杉の植林がなければ、
林業が成り立たないから
なんだそうです。
建材として消費される
見込みの薄い杉を
植え続けるなんて・・・。
このままでは
日本人の全員が花粉症に
なってしまうのではないでしょうか。
そうなる前に、
何らかの対策を
考えて欲しいものですね。
杉の木を伐採しない理由
杉が多い理由は分かりましたが、
ではなぜ杉を伐採して
しまわないのでしょうか。
杉の伐採に力を入れれば
林業も活気づくような気がしますが、
そうはいかないようですね。
ちなみに、杉を全て伐採できない
代表的な理由は以下のとおりです。
災害対策としての杉
杉は建材としての需要の他、
土砂崩れなどの
災害対策の意味でも
植えられているんだそうです。
花粉が少なくなっても
災害が起きてしまうのでは
元も子もありません。
杉の伐採は一筋縄では
いかないようですね!
温暖化を防ぐ杉
杉は他の樹木に比べ、
二酸化炭素の吸収率が
良いんだそうです。
二酸化炭素を吸収し、
地球温暖化を防ぐ
役割があるため、
全て伐採するわけには
いかないんです。
こうなると、
一概に杉を全て伐採するのが
良いとは言えなくなって
しまいますね。
今ある杉を全て伐採することは
できないとしても、
これ以上増やすのだけは
何とかやめて欲しいものです。
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花粉の少ない杉への植え替えを応援しよう
いかがでしたでしょうか。
杉は花粉を飛ばすだけでなく、
災害対策などの
重要な役割も担っているため、
伐採できずにいるんですね。
また、伐採には
多額の費用がかかるのも
大きな理由の1つです。
そこで花粉症のみなさんに朗報!
最近では花粉の少ない杉が開発され、
植え替えが進められて
いるんだそうですよ!
しかしまだまだ
その歩みは遅く、
花粉症患者の増加には
追いつけないようです。
植え替えに費用がかかるから
進まないと言うのであれば、
花粉症の人達から
募金を募るのはどうでしょう?
個人的には、
シーズンがやってくる度に
花粉症対策のためにかかる
通院やマスクなどの
費用を考えれば、
喜んで募金する人が多いように
思うのですが(笑)。
いずれにしても、
杉の花粉対策は
国をあげて取り組むべき課題に
なってしまったようですね。
花粉症のない日本が
1日も早く訪れることを祈ります!