年末と年度末と歳末。違いはあるの？どう使い分けたらいい？
一定の期間の終わりごろって、
何かとバタバタ忙しくなりますよね。
「年末は予定が多くて大変だわ～」
「年度末か…新年度に向けて準備しないと」
「歳末セールにも行かなきゃ！」
なんて経験がある人も、
多いのではないかと思います。
しかしここで疑問が一つ。
何気なく使っている
年末・年度末・歳末という言葉。
どれも響きは似ていますが、
それぞれの意味に
違いはあるのでしょうか？
違うとしたら、
どんな違いなんでしょう？
今回は意外と知らない
年末・年度末・歳末の意味や違いについて、
ご紹介していきます！
Sponsored Link
年末と歳末の違いって？
結論から言いますと、
年末と歳末は同じ意味です。
どちらも1年の終わりを指していて、
一般的には12月頃のことをいいます。
年の終わりという意味なら、
年末はけっこう
そのままな感じの字面ですよね。
それでは一方の歳末、
この”歳”とは何なのでしょうか？
この鍵になるのは、
数え年という考え方です。
数え年は、
年齢の数え方の一種。
今では人それぞれ、
個別の誕生日をお祝いして
1つ歳を取りますよね。
しかし昔はそうではなく、
年の明けた1月1日に
みんな一斉に年齢が上がったんです。
例えば1月生まれの人は、
約1年たった
次の年の1月1日まで歳を取りません。
しかし12月生まれの人は、
翌月である1月1日には
もう歳を取ることになるんですね。
これが数え年であり、
その時の年齢が年末で終わりを迎えるので
年末のことを歳末と呼ぶんです。
ちなみに数え年では、
生まれた時点で
すでに1歳と考えます。
つまり12月31日生まれの人は、
生まれた次の日には
もう2歳になるということ。
なんだかすごいですよね。
でも年齢が高くなってきたら
少し若く見られるかも…？
Sponsored Link
年度末ってなに？
年末と歳末は同じ意味でしたが、
年度末だけ少し意味が違ってきます。
年度というのは、
何かの目的のために区切った
1年間の期間のこと。
例えば、
学校では4月1日に新しい学年が始まり、
次の年の3月31日で終わりを迎えて
進級や進学をしますよね。
この1年間が
1つの年度なんです。
この年度が終わる頃を
年度末といいます。
学校なら
3月くらいが年度末ですね。
学校以外で見てみると、
会社が業績の報告をするための
年度も設けられています。
仕事の成果を、
1年に1回
国に報告するんですね。
もし会社が
年度の始まりを9月に設定していたら、
年度末は翌年の8月頃。
6月に年度の始まりを設定していれば、
翌年の5月頃が年度末になります。
年末・年度末・歳末。もう使い分はばっちり？
年末と歳末は同じでしたが、
年度末には
全く違った意味があったんですね。
当たり前に使っている言葉って、
意外と正しい意味を
知らなかったりしますから、
調べてみていい勉強になりました。
意味をしっかり理解して、
それぞれの言葉を
ばっちり使いわけていきましょう！