雪は音を吸収するの?雪が降ると静かに感じる理由
雪が降り積もり、
あたり一面が真っ白になると
何だかいつもより
世界が静かになったように
感じませんか?
実はこれは
雪が音を吸収するからなんです。
しかし、
雪が音を吸収するとは
どういうことでしょうか?
その仕組みについてご紹介します!
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音が聞こえる仕組み
雪が降ると静かに感じるのには、
音が聞こえる仕組みが
大きく関係しています。
音は振動によって作られます。
物が震えると空気が震え、
その振動が鼓膜を震わせることによって、
音として耳に届くのです。
ところが雪の日には
雪が空気の振動を吸収してしまうので、
音が遠くまで響きにくくなり、
いつもよりあたりが
静かに感じるというわけです。
なぜ雪は音を吸収するのか
ではなぜ雪は音を
吸収するのでしょうか?
音を吸収する秘密は
雪の結晶の形にあります。
雪の結晶は六角形だったり
八角形だったりと、
その形に決まりはありませんが、
いずれも小さな隙間がありますよね?
この隙間に振動が吸収され、
いつもは地面に反射して
遠くまで響くはずの音が、
聞こえづらくなるんです。
ちなみに、
防音対策で小さな穴が空いた
素材が使われているのは
ご存知ですか?
身近なところですと、
学校の音楽室や映画館の
壁や天井などに
使われていますね。
これも雪の結晶の働きと
仕組みは同じで、
小さな穴に振動を
吸収させることによって、
音が遠くまで響くのを
防いでいるんです。
どうせなら雪の結晶の形に
穴を開けたら綺麗なのに。
と思いましたが、
それではとんでもなく高級な
防音素材になってしまいそうですね…。
残念です!
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雪が降ると遠くの音は聞こえない?
はじめにご説明したとおり、
雪は音を吸収するので
音が響きにくくなります。
ところが、
雪の日に遠くの音がいつもより
ハッキリと聞こえることもあるんです!
実は音には、冷たい空気の方が
遠くまで伝わりやすい性質があります。
通常なら音は上の方へ伝わりますが、
寒い日には雪でより一層冷えている
地表近くを伝わるので、
遠くの音がいつもより
耳に届きやすくなるというわけです。
確かに、雪の日には
普段は聞こえない電車の音や、
車の音が聞こえてくることが
ありますよね。
雪の朝は特別静かに感じる?
一番静かに感じるのは
雪が降ったばかりの時です。
まだ結晶が壊れていませんので、
音を吸収しやすいからです。
時間が経って、
結晶が溶けたり固まったりすると、
隙間がうまってきて
あまり振動を吸収しなくなってきます。
だから夜から雪が降り続いた日の朝は
より一層静かに感じるんですね。
とても冷え込んだ冬の日の朝、
窓を開けた瞬間に
飛び込んでくる真っ白な世界と
あのなんとも言えない静けさ…
子供の頃は
何だか特別な日のように感じて
ワクワクしたのを覚えています。
大人になるにつれて
そんな感動も薄れ、
仕事が休みになること
祈るばかりになってしまいましたが…。
でも、あの静けさの秘密が
雪の結晶にあったなんて、
何だかちょっとロマンチックな
気分になりませんか?
次に雪が降ったら
思いっきり窓を開けて、
しんしんと降りつもる雪と
静けさを楽しんでみては
いかがでしょうか!