薩長同盟って?背景から内容まで分かりやすく解説します!④
倒幕を目指し始めた
薩摩と長州。
薩長同盟の成立には
どんな流れが
あったのでしょうか。
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薩長同盟の締結
土佐藩の出身でしたが、
脱藩をして
自由に動き回っていた坂本竜馬。
薩摩と長州の様子を見て
ひとつの提案をします。
おたくら手を組みなさい、と。
「薩摩さんがイギリスから
武器を買って、
それをまた長州さんが買い取る。
そうすれば
長州さんは武器が手に入って
倒幕に踏み切れる。
前面に立って戦うのは
長州さんだから
薩摩さんは目立たなくて済むぜよ!」
なるほどということで、
長州の下関で
話し合いをすることになります。
このときのメンバーが
有名人ばっかりです。
長州は高杉晋作と桂小五郎。
薩摩は西郷隆盛でごわす。
ただ西郷さん、
この話し合いをドタキャンします。
藩内から
薩長同盟反対の声があり、
会場に向かうのを
ためらってしまったようです。
駄目じゃないですか西郷さん…
ごわす…
当然長州は怒りますが
坂本さんがなだめて
京都で仕切り直しとなります。
このときは薩摩藩の
小松帯刀さんという人のお屋敷で、
西郷さんと桂さんを中心に
話し合いが行われました。
しかしどちらも
「い、一緒に倒幕しましょう!」
と言えないまま数日が経過。
言いだしたくても
言い出せない
なんとも甘酸っぱい感じになります。
そこに
「ねぇねぇうまくいった?」
と様子を見にきた坂本さん。
まだです…とのことで
長州の桂さんに話を聞いてみます。
「だって長州藩つぶれかけてるから…
長州から同盟を組もうって言ったら
助けてって言うのと同じだし…
だからこっちからは
言い出せない…プライドあるし…
長州が駄目になっても
薩摩さんが
天皇様を大事にしてくれるなら
それでいいよ…」
これを聞いた坂本さん、
母性に火が付きます。
「薩摩側から
切り出してあげて欲しいぜよ!
長州さんの方が
立場が弱いんだから可哀想ぜよ!
ちょっと大人になれぜよ!」
と西郷さんに
少しお説教しました。
このお説教がきいたようで
西郷さん、つまり薩摩側から
同盟を組みましょうと
話が切り出されることになります。
こうして無事、
薩長同盟が結ばれました。
薩長同盟の内容とは?
薩長同盟の内容ですが
・長州が幕府と戦うときには薩摩は長州の味方をする
・戦に勝ちそうでも負けそうでも薩摩は長州のフォローをする
・幕府との戦を行っていても長州は悪者ではないと、天皇様に説明や説得をして欲しい
というようなものです。
薩長同盟自体は
倒幕をしようと約束するものでは
なかったんですね。
あくまで
力を貸し合いましょうという
内容だったようです。
さて薩摩を経由して
最新の武器を手に入れた長州。
「やってやるぜ、幕府!」
と言わんばかりに、
二回目の長州征伐にやってきた
幕府の軍隊を
ボッコボコにします。
最新の武器vs日本の古い武器
なので仕方ないですよね。
長州にボロ負けした幕府は、
下がっていた権威が
さらにダダ下がりします。
「あれ?幕府…もしかして弱い…?」
と世間にばれ始めたわけです。
こうして倒幕の動きは
一気に加速していきました。
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倒幕から戊辰戦争へ
薩長同盟について
背景も含めて紹介しましたが
いかがでしたか?
薩長同盟=倒幕の約束
と覚えている方も多いと思うので、
けっこう意外だったのでは
ないでしょうか。
さて、長州征伐に勝利した
薩摩と長州は
着々と倒幕の準備を進めます。
しかし将軍・徳川慶喜が
朝廷への政権返上を申し出て
大政奉還が成立。
王政復古の大号令も下され、
幕府という機関はなくなります。
討つべき幕府が消滅したので
戦争回避!かと思いきや…
政権返上に納得しない幕府軍と、
薩長連合軍による
戦争が始まるんですね。
こうして日本は、
幕末史上最後の戦争である
戊辰戦争へと
突入して行くのでした。
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