静電気は意外に高電圧!でも死なない理由とは?
冬の乾燥した時期になると
「バチッ!」となる静電気。
痛くて、実に不快ですよね。
一般的に「静電気」と呼んでいるものは、
実は、小規模の雷なんです。
雷と同じなんて書いたら、
一気に恐ろしくなった人も
いるかもしれませんが、
静電気は意外に高電圧です。
でも雷は、人に直撃して
亡くなったとニュースになったりしますが、
静電気では死にません!
それを証拠に、
静電気で亡くなったって話、
聞いたことないですよね?
静電気では、なぜ死なないのか?
それにはちゃんと理由があるのです。
ここでは、
静電気はどのくらいの電圧があるのか?
そして、静電気では
どうして死なないのか?
知られざる自然現象の謎、
ひも解いていきましょう。
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静電気の電圧はどれくらい?
一般的に言われている
静電気の電圧は、
数千から数万ボルトと言われています。
静電気をそのまま受けたら、
どうなると思いますか?
例として、
1000ボルトから10000ボルトの静電気を
手に受けた場合の、
症状を書いてみますね。
1000ボルト
全く感じない
2000ボルト
指の外側にかすかに感じる程度で痛みはない
3000ボルト
針に刺されたような感じでチクッとする
4000ボルト
同じく針で刺されたような感じだが、少し痛む
5000ボルト
手のひらからひじ、手首までが痛む
6000ボルト
指に強い痛みがあり、腕の後ろ側が重くなる
7000ボルト
指や手のひらに強い痛みとしびれが出る
8000ボルト
手のひらからひじ、手首までがしびれる
9000ボルト
手首に強い痛みが出て、手がしびれる
10000ボルト
手全体に痛みと電気が流れる
つまり、私たちが
「バチッ!」と受けている
静電気の電圧は、
3000ボルトくらいあるということです。
静電気で死なない理由は?
私たちが受けている静電気は、
3000ボルトもあって、
驚いた人も多いと思います。
家庭用コンセントの電圧は
100ボルトですから、
静電気は、
30倍の威力があると
いうことになるのです。
たかが、100ボルトであっても、
電流が心臓に流れたら
命を落とす可能性はあります。
では、どうして
3000ボルトである静電気では
死なないのか?
理由は2つあります。
まず1つ目の理由です。
数千ボルトから数万ボルトの
電圧がかかっても、
私たちが致命的な被害を受けないのは、
皮膚による抵抗がかかった瞬間に、
電圧が下がってしまうからです。
続いて2つ目の理由です。
電気は、電圧と電流があって
大きな電力となります。
では、ここでちょっと理科のおさらいを
しましょうか。
電圧と電流を滝に例えると、
電圧は、滝の長さ、
電流は、流れる水の多さです。
どれだけ大きな滝でも、
流れる水が少ないと、
迫力がないですよね?
それと同じことが静電気にも言えるのです。
静電気は確かに高電圧です。
でも、電流はないに等しいので、
電力が小さく、
致命的な傷を負うことはないのです。
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まとめ
静電気は
とても身近な存在です。
掃除道具のモップでほこりが取れるのも、
サランラップがお皿にくっつくのも、
すべて静電気によるものです。
そんなものがもし、
人に致命的な傷を
負わせるようなものだとしたら、
人口はもっと減っていたはずです。
自然現象は、
人をおびやかすものになることもありますが、
それは、たまになるものだからだと
私は思います。
頻度が少ないから、
1回あたりのエネルギーが多い。
頻度が多いから、
1回あたりのエネルギーが少ない。
静電気も例外なく、
この法則に当てはまりますね。