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松茸はどうして養殖ができないのか?わかりやすく説明します!


味覚の王様として
ずっと君臨し続けている、
松茸

松茸の良さは、
何といっても
あの独特の香りですね。

松茸は香りを楽しむもの」と
言っても過言ではありません。

でも、王様らしいあの値段に、
思わず伸ばしていた手を
引っ込めてしまう人も少なくないと思います。

安価で手に入る「きのこ」と
松茸のように高値がつく「きのこ」。

この差は何かわかりますか?

 

正解は、養殖ができるかできないかです。

もっとわかりやすく書くと、

スーパーで出回る
「しめじ」や「エリンギ」などのきのこが
安価な理由は

人工栽培ができるからです。

一方、松茸は、
現時点では人工栽培は成功していません。

つまり、
自然まかせで数も多くできないので、
高価なのです。

では、松茸はなぜ今の世の中ですら、
養殖が成功していないのか

それには、いろいろな理由がありました。

では、行ってみましょうか!

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松茸が養殖できない理由 その1

冒頭にも少し書きましたが、
松茸は、
現代の最先端の技術を持ってしても、
養殖は成功していません

なぜ、
他のきのこと違い養殖が難しいのか?

それには、
松茸の生態が関連しているのです。

松茸は、
アカマツ他のマツ属の木
根本に生えます。

そして、マツが光合成をして得た
栄養分を常に吸収しながら
成長していきます。

一般的にスーパーで安価
売られているきのこは、
枯れ木の栄養で育つものです。

なので枯れた木さえあれば、
人工栽培が可能なんです。

でも松茸は、
先にも書きましたが、
マツの木の根元に生えます。

つまり、生きている木で育つのです。

松茸の養殖を難しくしている
1番目の理由は、
生きている木」で育つきのこだからです。

 

松茸が養殖できない理由 その2

そもそも松茸と
アカマツなどのマツ属の木は、

お互いによかれと思って、
くっついて生活しているのです。

つまり、生活を共にしているのは、
双方にとってメリットがあるからです。

松茸のように相性の良い植物
生活を共にするきのこを
共生菌」と言います。

一般的に「共生菌」のきのこは、
養殖が難しいとされています。

つまり松茸とマツの木、
双方にしかわからないことも
たくさんあるということです。

松茸は天然のものです。

マツの木との関わり土の環境降水量
その他色々なものが
複雑に重なりあって松茸はできるのです。

実際、松茸は土に枯れ葉が
落ちているようなところにはできません。

なぜなら、枯れ葉が落ちているところの土は、
栄養分が豊富に含まれているからです。

意外に思うかもしれませんが、
松茸ができるには、
栄養がない土が必要なのです。

松茸というきのこは、
本当にデリケートだと思います。

松茸の養殖は、
その松茸の複雑な生活環境
どれだけ人が解明できるかにかかっています。

これが松茸の養殖が難しい
2番目の理由です。

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松茸の養殖が実現されれば・・・。

現在、様々な研究が進められており、
松茸の養殖
あと一歩というところまで来ています。

しかし、今一つ考えてみてほしいのです。

もし、養殖が成功して、
スーパーに他のきのこと同じような価格で
並ぶような時代が来たら、

あなたは、買いますか?

私も、最初は買うでしょうが、
段々と買わなくなると思います。

冒頭でも書きましたが、
松茸は「香りを楽しむもの」だと
私は思います。

そもそも香りを楽しむことが
できるのは、
松茸が大変貴重高価だからです。

つまり、
あまりたくさん食べることが
できないものだからこそ、
代わりに香りを楽しみ満足するのです。

松茸が安くなれば、
他のきのこと同じように、
煮物に入れたり、みそ汁に入れたり、
そんな日が実現するかもしれませんが、

あの香りが邪魔になってしまい、
逆に料理の味
損ねてしまう結果になるでしょう。

松茸にはあの香りをいかす
料理の仕方があります。

松茸が安くなるのは喜ばしいことですが、
他のきのこと同じように使えるかは
疑問が残ります。

私は思います。
松茸は高価なままで良い」と。

 - 豆知識