カブトムシの寿命は?最長どのくらい?性別や環境で変わる?
夏の昆虫といえば
セミにクワガタ、カブトムシ!
昆虫採集でも、
子どもたちの人気者ですよね。
その中でも、カブトをかぶって
凛々しい姿のカブトムシ。
そんな人気者のカブトムシって
どれだけ長く生きられるのでしょうか?
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カブトムシの一般的な寿命は?
日本でよく見るカブトムシは、
ほとんどがヤマトカブトムシ
という種類だそうです。
卵からかえって命絶えるまで、
約12カ月~15カ月くらいまで
といわれています。
カブトムシって、1年ほどの
寿命だったのですね。
では、カブトムシは生まれてから
成虫になるまで、どんな過程を
たどるのでしょうか?
カブトムシは、産卵してから
約2~3週間くらいで孵化(ふか)します。
最初は1.5ミリほどで、
卵からかえる頃は、
倍の3ミリほどにまで大きくなります。
ここから約9カ月の間に
2回の脱皮をすると、
前蛹(ぜんよう)といって
蛹(さなぎ)になる準備をします。
それから1週間~10日ほどたつと
3回目の脱皮をし
蛹化(ようか)といって、
ほぼ成虫の形の蛹(さなぎ)になります。
そして3週間じっと眠り
いよいよ4回目の脱皮で
立派な成虫になるのです!
成虫の姿で生活する期間は、
およそ2~3カ月なんだとか。
その間に、相棒を探して交尾し、
産卵して命を終えるのです。
一年でこれだけの成長を遂げる
カブトムシ。
一つ一つの過程が
初めてでもあり、
最後でもある活動。
そう思ったらますます
一瞬一瞬の姿が尊く感じますね!
しかし、中には成虫になって7カ月も
育てた方もいたようです!
平均より2倍も長く
生き延びることもあるのですね。
オスとメスとで寿命が違う?
では、人間と同じように、
オスとメスとでは
平均寿命に差はあるのでしょうか?
成虫になってから、
オスの平均寿命は1カ月~3カ月で、
メスの平均寿命は2カ月~4カ月ほど
といわれています。
やはりカブトムシも
「母は強し!」なのでしょうか。
メスの方が長生きですね。
それでは、野生と飼育環境とでは、
寿命が変わってくるのでしょうか?
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環境によって寿命が延びる
野生は天敵も多く、過酷で体力勝負。
人間が飼育する環境だと
天敵に出会うこともなく、
エサも豊富に食べることができます。
やはり、実際のところ、
体力をたくさん使うことで
寿命が縮まりやすい傾向があるようです。
天敵から身を守るために戦ったり
メスをめぐって
オス同士ケンカをしたり。
また、彼らの使命でもある
繁殖活動の交尾や産卵で
体力を使うのです。
単純にカブトムシの長生きを考えれば、
・栄養価の高いエサ(バナナなど)
・ケンカで体力消耗しないために個別飼い
・交尾で体力消耗しないようオスメス別に
・広い飼育ケースでストレスのない環境
・一定の温度
・乾燥させない
という条件が揃うことで
長生きする可能性が高まるようです。
ですが、
カブトムシの立場からしたらどうでしょう?
本来は、本能として
子孫を残すことが目的だと思うのです。
もし飼育するのなら、
できるだけ彼らの世界を壊さないように
生態を大切にしながら、産卵まで見届けて、
大事に育てたいものですね。
まとめ
カブトムシは、オスメスの違いや、
環境で寿命が変わってくる
ということがわかりました。
そして、成虫となってから平均寿命を超えて
7カ月ほど生きられるカブトムシも
存在したというのには驚きでした!
ネットなどで調べてみても、
このくらいが
最長寿命なのではないかと思われます。
人間から見れば、カブトムシは短い命ですが
ただひたすらに生きる姿で私たちに
一瞬一瞬の大切さを教えてくれます。
もしも今年の夏、
カブトムシを育てることになったなら、
きっと子どもたちの
良き先生となってくれることでしょう。