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「たまや」と「かぎや」? 打ち上げ花火の掛け声の由来


になると
全国各地で花火大会が開催されますね。

何度見ても
大輪の打ち上げ花火
良いものです。

夏になると、
私も浴衣を着て友人と
花火大会に出かけます。

夜空を彩る見事な花火は
日本の夏の風物詩ですよね。

しかし
そんな花火大会で気になるのが
あの掛け声。

たーまやー!
かーぎやー!

花火を言えばお馴染みの掛け声ですが、
どうして
たまや」と「かぎや」なのでしょう?

ここでは、
気になる花火大会の
掛け声の由来についてお話します。

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掛け声が始まったのはいつ?

あのお馴染みの掛け声が始まったのは
江戸時代と言われています。

玉屋(たまや)」も
鍵屋(かぎや)」も
江戸時代に繁盛していた
花火屋の屋号なのです。

当時、江戸の花火の人気は
玉屋と鍵屋が二分していました。

そんな中、
両国川開き(後の隅田川花火大会)で
花火を打ち上げるごとに
お店の名前を呼ぶ人が現れます。

「今の花火はきれいだったよ玉屋さん!」

「素晴らしい花火だったよ鍵屋さん!」

こういった思いを込めて
それぞれの屋号を呼んだのです。

しかし、実際のところは
玉屋人気の方が
圧倒的に高かったようです。

時代が下るにつれて
鍵屋を呼ぶ声は小さくなっていき、
玉屋の名前ばかりが
呼ばれるようになりました。

 

しかし、玉屋が活躍したのは
わずか35年ほど。

玉屋は火事を起こしたため
江戸から追い出されてしまったのです。

それでも人々の
玉屋の花火に対する評価
変わりませんでした。

玉屋が江戸から無くなった後も
かつての玉屋をしのんで
「たーまやー!」
の掛け声をする人がいたのです。

 

それでも昭和頃には
お店の屋号を呼ぶ人も少なくなり
今では
花火を見て屋号を呼ぶ人は
ほとんどいません。

それでも花火を見て
「たーまやー!」
「かーぎやー!」
の掛け声を思い浮かべるのは、
時代劇昔のドラマなどの影響が
強いのかもしれませんね。

 

玉屋と鍵屋について

玉屋と鍵屋が
江戸時代に大人気だったのは
わかりました。

しかし、
どうして「玉屋」と
鍵屋」なのでしょうか。

 

それは、
それぞれのお店の
シンボルマークが由来です。

もともと、
玉屋も鍵屋も
どちらも一つのお店でした。

玉屋のほうが
よく聞く名前ですが、
実は鍵屋のほうが歴史があります。

玉屋は、
鍵屋の番頭さんが暖簾分けをして
始めたお店です。

暖簾分けをする前のお店は、
二匹のお稲荷さん
シンボルマークでした。

片方のお稲荷さんは
口に鍵をくわえ、

 

もう一方のお稲荷さんは
をくわえていました。

 

これが後に分かれ、
お稲荷さんが
口にくわえているものから
それぞれ
玉屋
鍵屋
という屋号になったそうです。

なので、
玉屋のシンボルマークは
玉をくわえたお稲荷さん。

鍵屋のシンボルマークは
鍵をくわえたお稲荷さんなのです。

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現在も続いているのは「鍵屋」のみ

江戸時代に大人気だった
二つのお店ですが、
実は、
今も続いているのは
鍵屋だけです。

鍵屋の流れをくむお店は
現在でも
東京の夜空を彩る
美しい花火を作り続けています。

 

今年の夏は、
江戸時代花火屋さんに
思いを馳せながら
夏の夜空を彩る花火
見てみるのも楽しいかもしれませんね。

 - 豆知識