春の終わりを表す言葉が大集合!細かい違いやニュアンスまでチェック!
春といえば、
始まりの季節ですよね。
しかし始まりの季節にも、
終わりは必ずやってくるもの。
夏に向かってエネルギーが
湧いてくるような、
ちょっと寂しいような…
なんとも言えない
感覚を覚えます。
少し不思議な気持ちになる
春の終わりを表す言葉、
今回はこちらを見ていきましょう!
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季春(きしゅん)
春の終わりのころを
さす言葉です。
季節の『季』という文字が
四季それぞれの
終わりを意味しているのだとか。
文字だけを見ていると
春という季節をさすのかな~…
なんて勘違いしそうですが、
まさかの「春の終わり」の意。
ちゃんと意味を調べずに
雰囲気で理解した気になっていると、
しっぺ返しが来そうですね。
残春(ざんしゅん)
もう残りも少なくなった春の、
名残を感じるようになる頃。
そんな時季を
表している言葉です。
春の名残って、
どんなものだと思いますか?
散って道路に落ちている
桜の花びらでしょうか。
旬だからと買い込んで
あまった春の食材でしょうか。
春にぴったりな
パステルでラブリーなピンクの
ファッションでしょうか。
人によって
様々だとは思いますが、
できることなら
素敵な名残がいいですね。
春尽(しゅんじん)
春の終わりや、
春が終わることを指します。
終わり!というと
とても普通な表現ですが、
尽きるといわれると
完全終了って感じですよね。
だって尽きるんですよ。
もう何をしても
春は一滴も残ってないんだな…と
諦めざるを得ない雰囲気。
梅雨を飛ばして
一気に夏になってしまいそうな
勢いまで感じます。
だって尽きるんですから…
春が…春が…尽きるんですから…
惜春(せきしゅん)
終わりへ向かう春を
惜しむことを意味する言葉です。
春の終わりそのものより、
春を惜しむ気持ちに
焦点が当たっています。
確かに春って
暖かくて過ごしやすいですし、
気分も明るくなる
いい季節ですもんね。
春が続けばいいなぁ、
なんて思ってしまう気持ちは
よく分ります。
あと基本的に睡眠時間が
長い私としましては
「春眠、暁を覚えず」
という言葉を、
盾にできる季節でもありまして。
そういう意味でも
春が去るのは惜しいですね。
まあ秋は睡眠の秋、
冬は冬眠だなんだといって
盾は作りますがね。
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晩春(ばんしゅん)
春の終わりの方のことで、
一般的にも
よく使われる言葉ですね。
陰暦3月の別名でもありますが、
基本的に晩春といわれたら
春の終わりのことでいいでしょう。
晩春が過ぎると初夏になり、
本格的な夏が来て…
こうして季節が巡っていきます。
…あれ、
ちょっと待ってください。
ということは、
晩春が過ぎ去らなければ
初夏がこないから
春の時季は終わらない…?
ちょっとひとっ走り
晩春を食い止めてきます。
暮春(ぼしゅん)
春の終わりの頃をさすので、
晩春と同じ意味ですね。
暮れの春、という言い方もあり
春の季語として
俳句で利用されています。
日が暮れてくると
もう1日も終わりだなぁ…
なんて思いますよね。
それと同じで、
春が暮れる=春が終わると
いった意味合いなのでしょう。
春がとっぷり暮れると、
夏が来て季節が巡り…
…あれ、ちょい待ち。
春が暮れなければ
春は終わらないはずだから…
ちょっとバイクを飛ばして
春が暮れるのを止めてきます。
春の終わりをどう表す?
春の終わりを表す言葉を
ご覧いただきましたが、
いかがだったでしょうか?
風景や出来事から
春の終わりを感じるというより、
春の終わりそのものを
表す言葉が多かった印象ですね。
一つの意味の言葉が
こんなにバリエーション豊かなのは
日本ならではかもしれません。
意味自体は近くても、
与える印象やニュアンスは
選ぶ言葉によって
かなり違ってくるものです。
皆さんはどの言葉で、
春の終わりを表現しますか?