白身魚が原因で食中毒が発生する?!食中毒になるワケを調べてみた!
食中毒って
怖いですよね。
夏場なんかは
特に猛威を振るうので、
苦しめられた人も
とても多いと思います。
そして!
そんな食中毒の中には、
白身魚が原因になるものも
存在するんですよ。
どうして白身魚で、
食中毒になるんでしょうか?
今回は白身魚で食中毒になる
原因を調べていきます!
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ヒスタミンによる食中毒
ヒスタミン食中毒の原因は、
名前の通りで
ヒスタミンという物質です。
発症の一つの目安としては、
ヒスタミンの100mg以上の摂取が
あげられます。
ヒスタミンを食べてしまう
主な原因になるのは、
実は白身魚ではなく赤身魚。
白身魚に対して赤身魚の方が、
ヒスタミンが
多くなりやすいんですよね。
感染例もほとんど
カジキやマグロといった
赤身魚なんですが…
白身魚にも
ヒスタミンは存在するので、
食中毒にならない!
と断言することはできませんね。
また白身魚の仲間である
アブラソコムツは、
ヒスタミン食中毒の原因としての
報告例があるようです。
多くの場合は
食後1~3時間程度で発症。
口周りや耳の赤み、
腹痛・下痢・嘔吐・頭痛、
蕁麻疹などから
複数の症状が表れます。
死亡例はなく
大抵は1日程度で自然治癒しますが、
呼吸困難や意識不明になるなど
重症化することもあるので
注意しておいた方がいいですね。
予防法としては、
魚を冷凍することで
ヒスタミンが増殖するのを
抑える手があります。
しかし困ったことに、
ヒスタミンは冷凍や加熱では
取り除けないので、
一度増やしてしまったら
どうにもできません。
保存は低温で行って、
なるべく早く食べるのが
一番の予防策でしょう。
アニサキスによる食中毒
食中毒の原因として、
アニサキスは
広く知られていますよね。
アニサキスは
クジラやイルカといった哺乳類の他、
魚貝類につく寄生虫です。
アニサキスが寄生した魚を
生で食べることで
食中毒の症状が起こります。
日本はお寿司やお刺身など
生魚を食べる機会が多いので、
かなり注意が必要ですね。
ヒスタミン同様、
こちらも白身魚に限定した
食中毒ではありません。
しかし!
キンメダイやホッケ、
アイナメといった白身魚の仲間にも、
アニサキスが寄生することが
分かっています。
ですので、
白身魚が食中毒の原因になる
可能性もあるわけです。
食事をしてから数時間で
激しい腹痛や吐き気・嘔吐などの
症状が表れます。
また、稀に腸に穴が開いたり、
腸閉鎖が起こることもあるそうです。
恐ろしい症状ですが、
アニサキスは加熱したり
冷凍することで
死滅させることができます。
中心までしっかり凍らせるか
火を入れることで、
食中毒を予防できるんですね。
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シガテラ毒による食中毒
シガテラ毒は
温かい地域に生息する魚のもつ毒。
魚と一緒に
この毒を食べることで
食中毒にかかります。
ただシガテラ毒は、
本来魚自身が
作り出すものではありません。
毒をもっているのは、
実はプランクトンなんです。
プランクトンが
藻や海草にくっつき、
その藻や海草を
小魚や甲殻類が食べる。
さらにそれを魚が食べ、
体に毒を蓄積していきます。
シガテラ毒をもつのは主に
バラフエダイやイッテンフエダイ、
バラハタなどの白身魚。
これらの毒を溜め込んだ魚を
人が食べることで
食中毒にかかってしまうわけです。
シガテラ毒の食中毒の場合、
食事をしてから
数時間~数日のあいだに
症状が出始めます。
腹痛に下痢、嘔吐、
関節痛やめまい、
血圧の低下や不整脈など
症状は多岐に渡るようです。
また水を飲んだときに
炭酸のような刺激を感じたり、
冷たいものに触って
通電したような痛みを覚えることも。
軽い症状なら
数日程度で回復できますが、
ひどい場合には
数か月~1年ほど
関節痛や筋肉痛が残ります。
シガテラ毒は
冷凍や加熱をしても
除去や弱体化ができない
恐ろしい毒です。
効果的な薬や治療法も
まだ見つかっていないので、
とにかく毒を摂取しないことが
大切になりますね。
シガテラ毒は
魚の内臓に多く蓄積されるので、
内臓を取り除くことが
一番の予防になるようですよ。
白身魚をよく知って食中毒予防!
白身魚による食中毒は
○ヒスタミン
○アニサキス
○シガテラ毒
主にこれらの成分や
寄生虫が原因だと分かりました。
冷凍や加熱で
予防できないものは
特に怖いですね。
食材のことをよく調べて、
保存の仕方や危険な部位を
把握する必要がありそうです。
危険を最低限に抑えて、
安全に白身魚を味わいましょう!