冬の雲の見分け方!凍雲、うね雲、筋状の雲ってどんな雲?
冬の空と言えば
なんだかどんよりとしていて
グレーの雲が垂れ込めている
イメージですよね。
凍雲(いてぐも)とか、うね雲、
天気予報では筋状の雲
なんて言葉を聞いたことが
ある気がしますが…。
どんな雲か、と言われると
ピンと来ませんねえ。
そこで今回は、
冬の雲の見分け方について
リサーチしてみました!
Sponsored Link
冬の空の特徴は?
冬はシベリアから
強い寒気がやって来て、
日本海側では曇りの日が多く
雪が降ります。
これが私たちがよく
思い浮かべる、
どよーんとした
冬の空のイメージ。
低いところに雲ができるため
より一層空がどんよりして
見えてしまいます。
一方、太平洋側では
山から乾いた風が
吹いて来るため、
乾燥していて
晴れた日が多いんですって。
天気が良い冬の空は雲が少なく、
秋よりも空が高く見える日も
多いかもしれませんね。
寒い日の青空って
冴えていてとてもキレイですよね。
凍雲とは
かの有名な俳人、
正岡子規(まさおかしき)は
四季の空を見上げて
こう詠(よ)んだそうです。
春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、
秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如し。
鉛(なまり)とは!
雲を見て鉛だなんて、
なかなか思いつかない
ですよねえ。
さすがです!
そう、この鉛みたいに
どよーんとして動かず、
凍りついたような雲が凍雲です。
今にも雪やら雨やらが
降りだしそうな雲ですね。
凍雲は積雲の一種で、
空の低い位置にできるのが
特徴です。
夏の積雲はわた雲とも呼ばれる、
よく子供が絵に描くような
モクモクした輪郭のはっきりした
雲ですが…。
冬の積雲である凍雲は、
輪郭がボヤけて、
空に低く広がるような
イメージです。
個人的にはなんだかこう、
空にフタをされているような
印象を受けるんですよね(笑)。
よく見る雲なので
わりと見分けやすいと思います!
うね雲とは
うね雲とはその名のとおり
畑のうねみたいに広がる
雲のことです。
正式には層積雲
(そうせきうん)の一種で、
こちらも割と低い空にできる雲。
層積雲には色々な形が
ありますが、
うね雲は中でもかなり
特徴的な形をしています。
雲の層が厚くて
うねのように並んでいて、
空の低いところにあったら、
うね雲だと思って良いでしょう。
余談ですが、
私はうねというより
チュロスのように
見える気がします。
ご参考までに(笑)。
Sponsored Link
筋状の雲
冬の天気予報で
同じみのこの名前。
今回のテーマとは
ちょっと違うかもしれません。
しかし日本海側では
冬の代名詞とも
言えるものですので、
一応ご紹介しておきますね!
筋状の雲は、
冬型の気圧配置で
できる雲の群れです。
雨や雷をもたらす
積乱雲(せきらんうん)や、
積乱雲がモクモクと
垂直に大きくなった
雄大積雲(ゆうだいせきうん)が
集まってできたもの。
これが衛星上で見ると
筋のように見えるので、
筋状の雲と言うのです。
ちなみに、
地上から見て
ほうきで掃(は)いた
筋のように見える、
いわゆる筋雲とは違います。
これは春や秋によく見られる
巻雲(けんうん)という
空の高いところに
できる雲のこと。
紛らわしくてすみません(笑)。
筋状の雲は、
地上から見たら
今にも雨や雷がやって来そうな
雲だらけの空。
と思ってもらえれば
良いと思います!
冬の空を楽しもう
いかがでしたか?
冬は寒くてつい
空を見上げる余裕なんてなく、
縮こまって下を向いて
歩いてしまいますよね。
でも晴れた日の空は
空気が澄んでいて、
高い空に浮かぶわた雲は
他の季節のそれより
美しく感じます。
そして低い空に広がる
凍雲やうね雲も、
よく見てみると
なんだか幻想的で
素敵じゃないですか!
それから、
よく言う筋状の雲は、
肉眼で見て筋のように
見えるわけではないので
あしからず(笑)。
寒い冬も
少し立ち止まって
空を見上げる心の余裕が
ほしいものですね。