正月は夫の実家?妻の実家?どっちに行くべき?
待ちに待ったお正月休み!
家族でゆっくり過ごしたいですよね。
でも、結婚すると
つきまとう問題が1つ・・・。
お正月は夫の実家に行くべきか。
それとも妻の実家に行くべきか。
どちらも大切な親ですから
優先順位はつけられませんよね。
我が家もこのことで
ケンカになったは1度や2度では
ありません。
そこで今回はお正月に
夫、妻、どっちの実家に
行くべきかについて
考えてみたいと思います。
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お正月に帰省する意味
本題から少し逸れますが
なぜみんなお正月に
実家に帰省するのでしょうか?
もちろん長期の休みが取れるのが
お正月やお盆くらいだから。
長いお休みの時くらい
親の顔が見たいし。
という答えが多いでしょう。
そう、そもそも帰省とは
故郷に帰って親の安否を確認する
という意味を持つ言葉なのです。
そして古来から日本では
お正月に家族みんなで
歳神(としがみ)様をお迎えする
行事が行われてきました。
歳神様とは簡単に言うと
その年の豊作や
家族みんなの健康を
もたらしてくれる神様です。
というわけで、
お正月には帰省して
家族みんなで過ごすという
慣習が根づいているのだと思います。
うーん。
でもそれであれば
夫の実家でも
妻の実家でもどちらでも良いような
気がしますが・・・。
何かこう、
お正月には夫の実家に行くのが
当たり前だ!
という風潮があるように
思いませんか?
特に昔の人はなおさら
そういう考えですよね。
これで我が家も
離婚するしないの
ケンカになったのですが(笑)。
実はこれには
明治時代に定められた
家制度(いえせいど)が
大きく関わっているのです…!
家制度とは
では家制度とは
一体何なのでしょうか?
現在では
例えば佐藤タロウさんと
鈴木ハナコさんが結婚すると、
新しく2人だけの戸籍が
誕生します。
子供が産まれれば
その戸籍に入り、
家族が増えていくという
システムですよね。
しかし家制度は違います。
代々長男がその家の
家長となり、
お嫁さんはその家の戸籍
に入るのです。
2人だけの戸籍が
新しく作られるのでは
ありません。
ちょっと分かりにくいですか?
例えば佐藤タロウさんの
お父さんがイチロウさんと
しましょう。
イチロウさんは
佐藤家の家長であり、
タロウさんはその長男
佐藤タロウさんと
鈴木ハナコさんが結婚した場合、
ハナコさんは鈴木家の籍を抜けて
佐藤イチロウさん一家の
籍に入ります。
そしてイチロウさんが
亡くなったら、
長男であるタロウさんが
佐藤家の家長になるのです。
そうして代々、
長男がその家を継いでいく
というシステムですね。
と言うことは、
お嫁に行ったハナコさんは
ただ単にタロウさんの奥さんに
なったのではなく、
佐藤家の戸籍に入った
佐藤家の嫁になるのです。
お正月は家族みんなで
お祝いするものですから、
当然ハナコさんは
佐藤家の嫁としてお正月の準備をし、
親族をもてなさなくては
いけないのです。
それが終わってからでなければ
自分の実家である
鈴木家には帰れなかったんですね。
この家制度こそが、
今もまだ残る
「夫の実家を優先すべき」
という考え方の背景だと
言えるでしょう。
なるほどー。
だから結婚すると
「○○くんの奥さん」
だけでなく、
「○○家の嫁」と
言われるのですね。
家制度は昭和に入ってから
法律的には廃止になりましたが、
年配の方には特に
まだその考えが根付いている
ようです。
今の時代に産まれて良かった!
その時代に産まれていたら
きっと私は嫁失格!
と言われてとっくに
離縁されていたことでしょう(笑)。
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どっちの実家に行くべきか
さて、前置きが長くなりましたが
お正月はどちらの実家に行くのが
正解なのでしょうか。
答えは…。
両方行くのがベスト!
です。
やはり昔からの慣習や
しきたりにうるさい
ご両親もいますよね。
なので個人的には
夫の実家に先に挨拶に行くのが
最もカドが立たない選択肢かと。
ただし、
普段会っている頻度や
距離なども考慮に
入れてみましょう。
例えば夫の実家は近くにあって
しょっちゅう会っているのなら、
お正月くらいは
遠い妻の実家を優先するとか。
もしくは両方行くけど
夫の実家は日数を少なめにして、
妻の実家に長めに帰省するとか。
お正月休み中に
両方の実家に帰省するのが
無理ならば、
どちらかの実家は
次の連休に行くとか。
色々なパターンが
考えられますよね。
どちらも大切な両親ですから、
できれば両方の実家に
行けるように調整するのが
最善の方法だと私は思います。
お互いの気持ちを確認しよう
いかがでしたか?
結論から言えば
どっちの実家に行くかは
本人達次第です。
ただし、未だに家制度の
名残もありますから、
夫の実家を立てた方が
一般的にはうまくいくかもしれません。
でもそれが当たり前だと思って
お互いの気持ちを確認せずに、
毎年夫の実家にしか
行かないとなると、
それはそれで妻のフラストレーションが
溜まってしまいますよね。
逆もまた然りです。
大切なのは
お互いの気持ちを確認すること。
言わないだけで、
夫が妻か、どちらか一方が
ずっと我慢しているかもしれません。
そうなると我が家のように
ある日突然離婚問題にまで
発展するような大ゲンカに
なってしまいますよ(笑)。
悲しいことですが、
親もどんどん年老いていきます。
若いうちは年に1回
会えれば良かったけれど、
10年後には違うことだって
往々にしてありますよね。
去年までの当たり前を
今年から変えたっていいんです。
お互いの気持ちを
尊重しながら、
どちらも納得できる形で
帰省の計画を立てられると
良いですね。