熊は鮭の皮しか食べない?本当に身を捨ててしまうのか調査!
“熊の餌”というと、
なにを思い浮かべますか?
鮭!と思った方が
多いんじゃないかと思います。
鮭をくわえた
木彫りの熊は有名ですし、
熊と鮭というのは
定番の組み合わせですよね。
しかしそんな熊には、
実は鮭の皮だけを食べて
身を捨ててしまう!
なんて贅沢な噂があります。
この噂は本当なのか、
調べてみました!
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鮭を食べるのはどんな熊?
世界中には
色々な熊がいます。
海外にも鮭を食す熊はいますが、
日本で鮭を食べるのは
“エゾヒグマ”という種類の熊。
エゾヒグマは、
名前の通りヒグマの仲間です。
ヒグマは熊の中でも
最大級の身体をもっており、
日本では北海道にのみ
生息しています。
体長は平均して
2m前後はあるそうな。
おっそろしいですね!
大きめの犬に
うなられるだけでも怖いのに、
2mもある熊ですよ。
…もう泣くしかありませんな。
絶対勝ち目ないですわ。
ヒグマは雑食性の生き物なので、
植物や木の実・虫や
動物から魚類まで広く食べます。
もちろん鮭も餌になるわけですが、
皮だけ食べて身を捨てる…
なんてこと本当にあるんでしょうか。
熊の餌になるのは鮭の皮だけ?
熊(エゾヒグマ)は、
鮭の皮だけを食べて
身を捨ててしまう。
この噂話は、
半分正解で半分間違いです。
半分とはどういうことか、
順番に説明していきますね。
まずは鮭についてなのですが、
鮭は生まれた川に留まらず
一旦海へと出ていってしまいます。
そして産卵を控えた時期に
故郷の川へ帰る習性があるのです。
この習性を
遡上(そじょう)といいます。
鮭の遡上は地域によって
時期が違っていて、
7月~2月頃までと様々です。
この遡上してきた鮭を
エゾヒグマが
捕食するわけですが…
遡上の期間中である11月頃は、
エゾヒグマが冬眠に向け
栄養を蓄える時期でもあります。
そのため鮭の部位の中で
栄養や脂肪の多い皮や卵のみを
食べることがあるんです!
あらー!
何とも贅沢ですね!
しかし身を食べることもあり、
“絶対に皮しか食べない”
というわけではありません。
むしろエゾヒグマは、
鮭の身をよく食べる方だそう。
例えばアメリカのアラスカに
生息するヒグマは、
皮や卵だけを食べる確率が
高いそうです。
アラスカは鮭が大量に獲れるので、
より効率的に脂肪を摂るため
身を食べないのだとか。
アラスカは気温が低いこともあり、
熊も脂肪をたくさん
摂る必要があるみたいですね。
ちなみに残された鮭の身は、
鳥や他の動物、
虫などの餌になるので
無駄にはならないんですよ。
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鮭の贅沢食いは熊の生きる知恵!
熊が鮭の皮を食べるのは、
栄養や脂肪が
多いからだったんですね。
しかし皮を好むとはいえ、
身も食べますし
必ず捨てるわけでもありません。
より効率的に
必要な栄養・脂肪を摂る。
これは生きていくための
知恵なのでしょう。
人の場合は、
鮭の皮を食べる派か食べない派かの
論争になるところですが(笑)
皮を食べる派の人は、
熊の仲間といえるかもしれませんね!