コンプライアンスとは?いつから誰が広めた言葉なの?
近年ではすっかり社会に浸透した
コンプライアンスという言葉。
意味は分からなくても
聞いたことがある人が
ほとんどではないでしょうか?
ところでこの
コンプライアンスとは
いつ頃から、誰が広めた
言葉なのでしょう。
横文字ですから
日本発祥ではなさそうですが…。
今回はコンプライアンスが
広まった理由や背景についても
ご紹介していきます。
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コンプライアンスとは
本題に入る前に、
まずはコンプライアンスの
意味について簡単に
ご説明しましょう。
何となくは分かるけれど、
その何となくのまま
使っている人も
多いのではないでしょうか?
だって、
この言葉だけが有名になり過ぎて
今さら聞けないですよね(笑)。
ご存知の方も
多いかと思いますが、
コンプライアンスは
日本では法令遵守という意味で
捉えられているようです。
法令遵守…。
そのまま解釈すると
法律を守りましょうという
意味ですね。
しかし英語としての
コンプライアンスの意味は
法律を守るという
意味ではありません。
何かに従うとか、
納得するとか
要求に応じるとか…。
もちろん遵守という意味も
持ち合わせているのですが。
つまり、コンプライアンスという
英語の意味で考えると、
守るのは法律だけではないと
いうことです。
ではなぜコンプライアンスが
法令遵守と訳されるように
なったのでしょうか。
コンプライアンスのはじまり
コンプライアンスとは、
1970年代ごろから
アメリカで広まった言葉だと
言われています。
この頃のアメリカでは
大きなスキャンダルが
相次いで発生していたんです。
たとえば
ウォーターゲート事件や
ロッキード事件など。
誰でも一度は耳にしたことが
あるのではないでしょうか?
詳細は割愛しますが、
大統領が盗聴に関与していたり
大企業が汚職事件を起こしたり。
ちょっと聞いただけでも
大変な事件ですよね!
そんなわけで政府は
企業が悪いことをしないように
新たな法律を作って
取り締まりを強化します。
法令を遵守しましょうね。
モラルを大切にしましょうね。
そう、これが昨今
重視されている
コンプライアンスに対する
取り組みのはじまりなのです。
でも、
これがなかなかそう簡単には
いきませんでした。
悪いことを考える人って
本当に頭が良いんですよね。
日本で例えるならば
警察とオレオレ詐欺集団の
いたちごっこ?
その頭脳をもっと他のことに
役立てれば良いのに(笑)。
当時のアメリカでも
法律を作って取り締まっても
また新たな犯罪が生まれる。
こんな図式が繰り返されて
いたのです。
そこでアメリカ政府は、
コンプライアンス体制を構築して
ちゃんと運用してる企業は、
もし事件や事故を起こしても
罪を軽くしてあげるよ。
というガイドラインを制定しました。
このことにより
コンプライアンスを重視した
会社の運営をしていかなくてはいけない
という考え方と、
コンプライアンスという言葉が
さらに世界中に広まるきっかけに
なったのです。
ちょっと難しい内容でしたね!
疲れてしまった方は
この辺で一度コーヒーでも
飲んでください(笑)。
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日本でのコンプライアンス
さて、それではなぜ
日本でコンプライアンスが
これほど重視されるように
なったのでしょうか?
大きな要因は
政府の縮小化と
企業への規制緩和だと
言われています。
これまた難しい言葉が
たくさん出てきましたね…。
簡単に言えばこういうことです。
政府だけに権力が集中するのは
良くないよね。
政府が大きいと
維持するお金がかかるし。
政府を運営するのは税金だから、
国民の負担が大きくなるし。
だからこれまで
政府がやってきた事業を
民間の企業に任せて
効率よく運営しましょう!
色んな規制をゆるくして
民間の企業が頑張ってくれることにより
日本の経済を活性化させましょうよ!
こんな感じの取り組みです。
でもやっぱり、
規制がゆるくなると
悪いことをする企業が増えるもの。
でも小さくなった政府には
それをいちいちチェクする
機能は果たせない…。
そんなわけで政府は、
企業が悪いことをするのを防ぐための
法律を作ったり、
企業が自主的に企業倫理に沿った
会社の運営をするように促しました。
このことにより
コンプライアンスという言葉が
法令遵守と訳され、
日本でも広く浸透したと
いうわけです。
ただ、しようと思って
悪いことをする企業ばかりでなく。
インターネットの普及などで
個人情報や機密事項が
流出しやすくなってしまったのも
コンプライアンスを
重視するようになった
大きな原因だと思います。
昨日まで健全に運営していた会社が
意図しない情報漏洩によって
一晩で社会的な信用を
失ってしまうのですから、
恐ろしいですよね。
そんなわけで
日本でも2000年代から
コンプライアンスに対する
取り組みが強化されるように
なったのです。
人ごとではないコンプライアンス
いかがでしたか?
小難しい内容で
疲れてしまった方は
この辺で2杯目のコーヒーを
淹れてくださいね(笑)。
コンプライアンスは
企業にとってとても大事な
取り組みであることが
分かりましたが…。
これは何も企業の経営層だけが
取り組むことではありません。
社会を構成している
私たち一人ひとりも
一生懸命取り組まなければ
いけないことなのです。
たとえば個人情報の流出など。
わざとではなくても、
コンプライアンスに反する
事件や事故を起こしてしまうと
会社の信用を失うだけでなく、
私たち自身も
刑事責任を問われる
可能性があるんですよ!
怖いですね…。
でも、
難しく考える必要はありません。
法律はもちろん、
一般的なモラルを守る。
これだけで良いんです。
3杯目のコーヒーを飲みながら
自分の生活に当てはまる
コンプライアンスについて
考えてみるのも
良いかもしれませんね。