夏の夜に聞こえる「ジーーー」という鳴き声!あの虫の正体は?
夏の夜になると、草むらがガヤガヤと
賑やかになります。
その中でも「ジーーー…」と
抑揚もなく鳴き続ける虫がいますよね。
あれって、何でしょう?
虫かな?セミかな?
はたまたミミズ?なんて声も。
いまだ正体を見たこともない
謎の鳴き声の主を解明します!
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ミミズは鳴かない?ではセミの声?
「あれはミミズの鳴き声じゃないの?」
そうおっしゃる方もいるかもしれません。
私もそう思っていました。
しかし、ミミズが鳴くというのは
迷信のようなもので、
本当は、ミミズは鳴かない生物なのです。
そもそも、ミミズの身体には
発声のための器官がありません。
なぜミミズが鳴くといわれてきたのでしょうか?
それは、単なる勘違いがおおもとなんだそう。
昔の人も、この鳴き声は何なのかと
正体を見つけようとしたようで、
草むらをかき分けると、必ずミミズが現れたため、
ミミズの鳴き声なんだと思われるようになった。
というお話がきっかけだったそうです。
では、「ジーーー」と鳴きそうな虫となると…
セミの鳴き声なのでは?と思うと、
セミでもないそう。
確かに近年では夜中でも「ミンミン」と
セミの鳴き声が聞こえてくることがあります。
これは、夜になっても気温が下がらないことと
街中の明るさが原因とされているようです。
では、セミでもないということは、
やはり草むらに隠れる
新たな何者かが正体なのですね!
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鳴き声の主は「ケラ」と「クビキリギリス」だった!
ミミズと勘違いされていたのは、実は
「ケラ」という昆虫だったのです。
ケラは、主に地中で生活している虫なんですね。
きっと、鳴き声が聞こえる土を掘り返してみたら
同じく地中で生活するミミズが
あふれてきたのでしょう。
ケラの鳴き声は、
「ジーーー」とか「ビーーー」
という低めの鳴き声で聞こえてきます。
そして一定音の鳴き声、ケラだけじゃないんです。
耳にツーンと響くような鳴き声の正体は、
「クビキリギリス」という昆虫。
こちらは、ケラよりも
高めで細い鳴き声ですね。
キーンと耳によく残ります。
クビキリギリスは、地中ではなく、
草の上や、木の上で鳴くそうですよ。
なぜ夜に鳴くの?
これらの虫たちは、なぜ夜に鳴くのでしょうか?
本当のところは、
虫たちに聞いてみないとわからないのですが…
虫が鳴くのは繁殖行動のひとつで
オスからメスへのアピールというのは
昔、習ったことがあると思います。
なぜ夜鳴くのか、というのは恐らく、
昼間は鳥などから見つかりやすくて天敵も多く、
身の危険があるためではないかといわれています。
虫の鳴き声にも様々な種類がありますよね。
それぞれの種族を聞き分けるためなのでしょう。
虫たちにとっての鳴き声は
命を受け継ぐための声であり、
私たちには夏の訪れを感じさせてくれる声。
自然界には、私たちがまだまだ知り得ない
たくさんの不思議がありますね!