猛暑日に真夏日に夏日…似た言葉だけどどんな違いがあるの?
夏に差し掛かってくると
気象情報が気になりますね。
台風が増えたりして
天気が崩れやすいこともありますが、
やっぱり心配なのは気温です。
あんまり暑くなる予報だと
気が滅入ってしまったり、
逆に1日の終わりに気象情報を見て
「そんな温度だったの!?そりゃ暑いはずだ…」
とびっくりすることも
しばしばです。
そんな気象情報をチェックするなか
「夏日」
「真夏日」
「猛暑日」
なんて言葉
よく耳にしませんか?
何となくニュアンスは分かるけど、
はっきり意味を聞かれると答えられない…
という方も多いはず。
ではこの3つの言葉。
どんな違いがあるんでしょうか?
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夏日とは
まず夏日の定義ですが、
1日の最高気温が
摂氏25度以上の日のことを言います。
摂氏とは私たちが普段使っている
℃のことですね。
夏になれば25℃を超えるのは
一般的なことですし、
あまり強く注意喚起はされないようです。
ちなみに
最低気温が25℃以上の夜を
熱帯夜と呼びます。
夜間の最低気温が20℃以上の夜は
“真夏夜”と定義されていますが、
最近ではあまり聞かない表現ですね。
最低気温が25℃を上回ると
体感的にも寝苦しいと
感じる人が増えるので、
熱帯夜の方が広く使われています。
真夏日とは
次に真夏日の定義は、
1日の最高気温が
30℃を超える日のことです。
30℃を超えると、
暑さが強く感じられるように
なりますよね。
日差しの強さも増し始めるので、
天気予報などでも少しずつ
“暑さに注意”の文言が増え始めます。
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猛暑日とは
最後に猛暑日の定義ですが、
これは1日の最高気温が
35℃以上になる日を言います。
猛暑日になると
熱中症などの
危険性が高まりますよね。
そのため帽子の着用や日傘の利用、
こまめな水分補給など
具体性をともなった注意喚起が
一気に増える印象です。
猛暑日は比較的新しい言葉で、
それまでは真夏日以上の暑さを指す
気象用語は存在しませんでした。
しかし近年になり、
35℃以上の気温を観測することが
各地で増えてきたため、
2007年の4月1日に新たに制定されました。
猛暑日が正式に制定されるまで、
35℃以上の日は
一般に酷暑日と呼ばれていました。
意味が同じで響きも近いので。
酷暑日が気象用語と
勘違いされる場合も多々あるようです。
酷暑日はあくまでも
俗称であり、
正しい気象用語ではありません。
しかし気温ではなく
“激しい暑さ”自体を意味する言葉としては
酷暑が定義されていて、
猛暑は定義されていないんです。
うーん、
ちょっとややこしいですね。
夏日も真夏日も猛暑日も…
夏に関する3つの用語には、
気温による違いがあったんですね。
どの日も暑くて辛いですが、
危険度にも差が出てきますので
違いを理解して
しっかりとチェックすることが大切です。
そして厳しい夏を
元気に乗り越えていきましょう!