夏の風物詩、風鈴の音ってどんな効果があるの?
風を感じる夏の音、風鈴。
目を閉じてイメージするだけでも
夏の木陰で涼やかな風が
吹いてくるような気がしてきます。
風鈴といえば、昔からある夏の風物詩。
風鈴はどんなきっかけから
始まったのでしょうか?
そして、
風鈴の音にはどんな効果があるのか
などに触れていきたいと思います。
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風鈴の歴史、実は邪気払いだった!
風鈴は、もともと日本古来のものではなく、
遥か1000年以上も昔、
中国から日本へ渡ってきたのが由来なんだそう。
中国では、
「占風鐸(せんふうたく)」という占いがあり、
その音の鳴り方・風向きによって
占っていたそうです。
そして、仏教文化とともに青銅製の風鐸が
日本にもやってきて、魔除け・邪気払いとして
お寺の軒先に吊るされるようになったのです。
またその頃、
強風は病をもたらすとされていたので、
風が吹いてきたとしても軒先に吊るすことで、
風鐸の音色が病を追い払ってくれる、
と考えられていました。
そういえば、神社でも
お払いの時に、神主さんは鈴を使いますよね。
なので、こうして鈴の音には
魔除け・邪気払いの効果があるとされているんです!
こうした背景を経て、時代の流れとともに、
ガラスや竹の風鈴がうまれ、いつしか
音色も楽しむ文化となっていったのですね。
電子音が飛び交う今の時代と違い、昔の人は、
川のせせらぎや、海の波音、風の音など
自然の音をBGMに暮らしていました。
そんな自然とのコラボで生まれた風鈴の音色。
自然と調和して、感性の豊かな時代。
音で、風情を味わい楽しむなんて、
粋ですよね!
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音の癒し効果
風鈴は、音が鳴ることで、
風のリズムを感じることができます。
風鈴の音を聞くと、
「なぜだか癒されると感じるなぁ」
という人も多いのではないでしょうか?
自然風のリズムは、
実際に、脳波をアルファ波に導いて
リラックス効果をもたらす、
1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)と
いわれているんですよ!
気のせいということではなく、
風鈴の奏でる音には
本当に癒し効果があるんです。
また、夏場は、風が吹くだけでも
涼しく感じさせてくれるものですよね。
風鈴の音を聞くことで、条件反射的に
風が吹くイメージを連想しやすくなるので
涼やかな体感になれるのです。
私の場合、風鈴の音を聞くと
夜風を浴びながら、
浴衣を着てうちわを仰ぎ、
縁側で花火を見ている
という画を想像してしまいます。
なんだか、子供のころから見てきた、
あるCMの影響が大きいのでしょうか。
しかし、そうはいってもその想像だけで
緩やかな風を浴びたような気がしてくるんです。
風鈴の音には、そんな、
想像力を引き出してくれる効果もあるのですね!
今年の夏、もしも
どこかで風鈴の音色に触れることがあったなら
ぜひ、目をつむってじっくり聞き入り、
夏の涼しい光景を思い描いてみてはいかがでしょうか。