クワガタのオスとメスの違いを徹底分析!見分け方や名前の由来は?
強い昆虫の代名詞とも言えるクワガタ。
クワガタ同士の戦いは見るものを熱くさせますね!
世界中では1500種類以上もいるそうです。
その中でも今回は日本に生息している
オオクワガタ
ノコギリクワガタ
ヒラタクワガタ
ミヤマクワガタ
コクワガタ
スジクワガタ
の6種類のクワガタについて、
メスとオスの違いや種類ごとの見分け方、
クワガタに挟まれてしまった時の対処方法を
見ていきたいと思います。
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目次
クワガタの名前の由来は?
種類ごとに特徴を見る前に
なんで「クワガタ」っていう名前なのか
知っていますか?
名前の由来はこれ!
そう、鎧の兜から来ているんです。
クワガタのハサミのような部分が
鍬形(くわがた)と呼ばれている兜に似ていることから
クワガタムシと名づけられたんです。
強そうですよね〜
これを聞くと
クワガタのたくましさは
武士にも共通と思いませんか?笑
あとクワガタの先端(ハサミの部分)は
体のどこの部分だかわかりますか?
正解は「顎(あご)」です。
オスの場合は、大顎(おおあご)とも言われますね。
種類によっては割り箸をへし折ることもできるみたい…
うっかり手を挟まれないように気をつけないと…汗
ちなみにカブトムシの先端は「角(つの)」になるんですよ。
種類ごとのオスとメスの違いと見分け方
クワガタのオスとメスの大きな違いは
なんと言っても大あごです。
オスにはクワガタの象徴でもある大あごがあります。
そのため取引されるのは断然オスの方が高価になります。
ただしメスがいないと繁殖できませんよね?
ここではクワガタのオスとメスの違いや
種類ごとの見分け方について見ていきますね。
オオクワガタ
◯オス
大きさ:約40〜70mm
活動期:5〜10月
特徴:
・黒で半光沢
・平べったい
・大型のものは「黒いダイヤ」と呼ばれ高額で取引される
・夜行性でクヌギに生息していることが多い
◯メス
大きさ:約30〜50mm
活動期:5〜10月
特徴:
・黒で全体的に光沢が強い
・平べったい
・背中にスジ状の模様がある
・夜行性でクヌギに生息していることが多い
日本最大級のクワガタ。
飼育したいクワガタランキングでも堂々の第1位!
1990年代には1000万円で取引されていたほどの人気で、
今も幅広い年代や女性からも好まれています。
丈夫で長生きなので、クワガタ飼育初心者にもピッタリです。
ノコギリクワガタ
◯オス
大きさ:約30〜75mm
活動期:6〜9月
特徴:
・ノコギリのようなギザギザのついた突起
・太く湾曲した長い大あごを持ち「水牛」とも呼ばれている
・赤っぽい色
・丸みがあり、横から見ると背中の羽根の部分が盛り上がっている
◯メス
大きさ:約23〜35mm
活動期:6〜9月
特徴:
・赤っぽい色でツヤが少ない
・丸みがあり、横から見ると背中の羽根の部分が盛り上がっている
寿命は数カ月から半年と短い。
オスとメスがペアで発見されることが多く、
オスがメスに覆いかぶさるような
メイトガードと呼ばれる保護行動をとっています。
なんとも紳士的なクワガタなんですね!笑
ヒラタクワガタ
◯オス
大きさ:約25〜75mm
活動期:5〜9月
特徴:
・色は黒で光沢
・大あごの根本に大きな歯があり、この歯からあごの先端まで細かい歯が並んでいる
◯メス
大きさ:約25〜35mm
活動期:5〜9月
特徴:
・色は黒で光沢
・背中がツルツルしている
・コクワガタのメスと違い、背中に細かい点状のスジがない
名前の通り平べったい体つきで、温暖な地を好む傾向あり。
あごで挟む力が強く、ケンカっぱやいんです。
挟まれるととても痛いので注意が必要ですよ!
オオクワガタ同様、冬眠するため長生きできます。
40代〜50代に人気のクワガタです。
コクワガタ
◯オス
大きさ:約20〜50mm
活動期:5〜10月
特徴:
・小型で細長く、他と比べて一回り小さい
・ヒラタクワガタと違い、あごの歯が見えないためギザギザがない
◯メス
大きさ:約15〜30mm
活動期:5〜10月
特徴:
・小型で細長く、他と比べて一回り小さい
・他と比べて一回り小さい
・背中がザラザラしている
初心者のためのクワガタ。
雑木林や公園などにいることもあり、
採取しやすく、飼育も簡単で長生きしてくれます。
でも簡単に取れるため希少性は低いんです…
ちっちゃいので素早い動きが可愛らしい♪
ミヤマクワガタ
◯オス
大きさ:約40〜75mm
活動期:6〜9月
特徴:
・色はこげ茶色でツヤ消し
・頭部に凹凸があり、あごの可動域が大きい
・体は体毛がわさわさ
・裏側の太もも付近がオレンジ色をしている
◯メス
大きさ:約25〜40mm
活動期:6〜9月
特徴:
・色はこげ茶色でツヤ消し
・メスのわりにあごが大きい
・裏側の太もも付近がオレンジ色をしている
ミヤマクワガタの「ミヤマ」とは、
「深山」つまり人の手が入っていない
山の奥地を表しています。
涼しいところを好み、
標高の高いところで発見されることが多いです。
なんだかどっかの民族みたいですが、
そんなところがクワガタファンに
人気のポイントなんですね!
暑さに弱いなどの繊細な面があるため、
飼育は少し難しいとされています。
スジクワガタ
◯オス
大きさ:約18〜36mm
活動期:6〜9月
特徴:
・色は黒で、背中にスジ入っている
・体は平べったい
・大あごの内側の歯が斧のような形状になっている
◯メス
大きさ:約14〜24mm
活動期:6〜9月
特徴:
・色は黒で、背中にスジ入っている
・体は平べったい
名前の通り、背中にスジがあることが最大の特徴。
体は小さめだがコクワガタと違い、
局地的な地域にしか生息しないため見つけることは困難です。
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活動期以外は何している?冬眠はするの?
クワガタは夏に多いイメージですが、
それ以外の時期にはどうしているのでしょうか?
クマみたいに冬眠している?
セミのように死んでしまう?
答えはその両方です笑
越冬するクワガタと、
冬の前に死んでしまうクワガタがいるんですね。
▼越冬するクワガタ
オオクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタ、スジクワガタなど
▼越冬しないクワガタ
ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなど
ではなぜ越冬するクワガタと越冬しないクワガタがいるのか…
それは、寿命の差なんです。
クワガタは種類によって寿命が異なります。
長生きするクワガタは生きていたら冬になってしまい、
「寒いからエサもないし、木の間で寝てよう」
ということで越冬し、暖かくなってきたら、
「だんだん暖かくなってきたし、お腹も空いてきたからそろそろ動き回ろう」
というわけで活動期に入ります。
そしてクワガタは人間とは違い変温動物。
気温によって体温が変化します。
だから寒い冬は体温も上がらないため、
活動しないで寝ているというわけです。
ただし幼虫のうちは別。
越冬しないクワガタでも、
地中では何年も生きる種類もいるんですよ!
でも越冬はしないので成虫になってからは、
数ヶ月で死んでしまうのです…
セミのように儚い、夏の風物詩なんですね…泣
野生のクワガタの生態を紹介!
ここまでクワガタの特徴や見分け方、
越冬について見てきましたが、
ここまで読み進めたあなたは
クワガタのことをもっと知りたくなっていませんか?
次は野生のクワガタの生態についてご紹介します。
生活場所
基本的には雑木林です。
クヌギ、ニレ、ヤナギ、コナラなどの木にいます。
特にクヌギはクワガタ、カブトムシを
捕まえる定番になっていますね。
食べ物
樹液が好物です。
クヌギの樹液は発酵した甘酸っぱい臭いがします。
この臭いにつられてクワガタやカブトムシが
集まってくるわけです。
けっこう遠くからでも臭いがするんですよ…
飛行
クワガタは飛ばないと思っている人もいるようですが、
羽があるのでもちろん飛びます。
種類にもよりますが、警戒心が強くあまり飛ばないことと、
飛ぶとしても夜が多いため、なかなか見ることが難しいんですね。
クワガタが飛ぶのが見れたらラッキーってことでしょう!
呼吸の仕方
お腹の両脇にある気門というところで呼吸しています。
よく見てみると小さい穴が空いているのがわかりますよ。
繁殖方法
1. メスとオスが交尾する
2. メスが木に卵を産卵する
3. 卵が孵化して幼虫になる
4. 幼虫が蛹(さなぎ)になる
5. 蛹が孵化して成虫になる
これは他の昆虫と同じサイクルですね!
クワガタの大あごに挟まれてしまったら…
当たり前ですがめちゃくちゃ痛いです。
想像しただけでも顔が引きつりますよね…
そんな時は無理やり離そうとしても全く外れません。
きっとクワガタも躍起になって離さないのでしょう…苦笑
そんなときにはクワガタを地面に付けて
足場を安定させてあげましょう!
まずはクワガタを安心させてあげることです。
クワガタが宙ぶらりんのままだと
アドレナリンが出っぱなしで、
余計に強い力で挟まれてしまいます。
まぁクワガタにアドレナリンがあるかは
ツッコまないでください…
それでもダメな場合は水の中に入れましょう。
息ができずに苦しくなって離してくれます。
ちょっとの間なら水の中に入れても
死ぬことはないですよ。
クワガタをもっと知ろう!
クワガタにはたくさんの種類がいて、
それぞれに特徴があることがわかったと思います。
ただ見分けるのにはどうしても経験が
必要になってきますね。
見分け方を学ぶにはとにかくクワガタに触れること、
観察してみることです。
自然に入って野生のクワガタを捕まえてみてもいいですし、
昆虫専門だと色々な種類のクワガタを
見ることができますので、
そこで観察眼を磨くのもいいですね!
きっとさらなる発見があることでしょう!
もう50年以上も多くの人々に
愛されてきたクワガタ。
もっともっと知ることで
より深い愛着を持つことができそうです。