車に『赤ちゃんステッカー』貼る前に絶対知るべきその意味とは!?
ここ数年、
初心者マークや高齢者運転マークよりも
目にすることが多くなった、
『赤ちゃんが乗ってます』マーク(ステッカー)
中には、ステッカーを目にして
「子供がいる自慢か!」
「だから何!?」
とショッキングな反応をする人もいるようです。
子供が産まれて
車に乗せるようになったら貼るべきなのか?
そもそもステッカーはなぜ作られたのか?
ステッカーの本来の意味とは?
利用する前に
知っておきたいことをまとめました。
Sponsored Link
義務ではない!ステッカー利用は自己判断で!
道路交通法で義務付けられ、
正しく表示しないと
罰金などが課せられるのは、
・初心者マーク(免許取得から1年以内の人)
・聴覚障害者マーク(聴覚障害のある人)
のみ。
それに加え、
罰則はないものの、
表示するよう努めなければならないのが、
・高齢運転者マーク(70歳以上の人)
・身体障害者マーク(肢体不自由である人)
では、『赤ちゃんが乗ってます』マークは‥
罰則もなければ、
表示することも特に求められていません。
利用者が必要であれば表示する。
だからこそ、
本来の意味が分かった上で利用したいものです。
では、そもそも一体なぜ
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーが
作られたのでしょうか?
実は悲惨な事故から生まれた!?『赤ちゃんが乗ってます』ステッカー
諸説ある中でも
最も衝撃的な話なのが、
1980年代に起きた、
アメリカでの交通事故のエピソード。
小さな赤ちゃんと
その母親が乗っていた自動車が
大事故を起こしたのです。
幸い、母親は助かったものの、
小さな赤ちゃんは命を落としてしまいました。
‥なぜ命を落としてしまったのか。
なんと、母親を救助したレスキュー隊は、
赤ちゃんの存在に気付かず、
母親だけを救助して
任務を終えてしまったのです。
そんなことありえるのか‥!?
と、なんとも悔しい気持ちになりますが、
身体の小さな赤ちゃんは
後部座席のすき間に落ちてしまい、
誰にも気付かれなかったというのです。
そんな悲惨な事故が教訓となり、
2度と同じようなことが起きないよう、
レスキュー隊に赤ちゃんの存在を知らせる
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーの利用が
広まったそうです。
実はのちにこの話は
都市伝説だと伝わっています。
疑問に思った方もいる通り、実際には、
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーの
有無にかかわらず、
車の隅々まで確認して
救助活動しているようです。
もしステッカーが誕生した理由が
そのような事故であれば、
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーは
初心者マークと同じように
利用が義務付けられるはずですね。
では、『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーの
本当の始まりは何だったのでしょうか?
Sponsored Link
アメリカで大ブーム!それが日本に渡ってきた!?
今でこそ、日本製でも様々なデザインの
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーを
見ることができますが、
初めてつくられたのは、日本ではなく、
アメリカの育児用品メーカー(セーフティファースト社)。
1980年代につくられた
「Baby On Board」というロゴの
ステッカーが最初だと言われています。
日本でよく目にする「Baby in car」は
実は和製英語で、
正しくは「Baby On Board」。
日本では正しい英文よりも、
日本人が読んで分かりやすい
「Baby in car」が広まったようです。
その後、ステッカーはブームとなり、
「Baby I’m Bored(赤ちゃんが退屈しています)」
「Pit Bull on Board(猛犬を乗せています)」
など、様々なパロディステッカーが
作られたと言われています。
では、最初につくった
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーには、
一体どんな意味が込められていたのでしょうか。
Sponsored Link
《赤ちゃんの安全を第一に考える》会社の想いがかたちになった!
世界で初めてステッカーを販売した
セーフティファースト社は、
《常に赤ちゃんの安全を第一に考える》という会社。
チャイルドシートやベビーカーなど、
赤ちゃんや親の利便性を追求した商品だけでなく、
毎日の育児環境にも気を配って
商品開発しているといいます。
そんな想いの中から生まれたのが、
『赤ちゃんが乗ってます』ステッカー。
これを貼っているからこうしてください、
という決まりは示していないようですが、
「赤ちゃんが乗っている」ことが
分かることで、見かけた人に少しでも
”安全運転”の意識を持ってもらおう、
そんな想いがあるのではないでしょうか。
赤ちゃんを止むを得ず車に
乗せないといけない状況で、
「いつ泣き出してしまうか」と
不安な気持ちで走る親も大勢います。
ステッカーは、そんな親たちの不安を
和らげる手助けにもなっているのです。
しかし反対に、
これがあるからと「なんでも許されるでしょ!」と、
割り込みをするなど、
ステッカーを悪用する人がいるのも事実です。
利用する人も見かけた人も、
ステッカーを変に深読みをするのではなく、
単純に「赤ちゃんが乗っているんだな」と
いう気付きから、皆がお互い譲り合いや
思いやりの気持ちをもって、
ステッカーが安全運転の意識を
高めるものであってほしいと願います。