いちご大福は何故しゅわしゅわするの?原因を探ってみた!
定番の和菓子のひとつに
いちご大福があります。
もっちもちの皮と
和菓子に欠かせないあんこ、
いちごの甘みと酸味…
これらが絶妙にマッチした
おいしすぎる逸品です。
さてこのいちご大福、
食べたときに
「なんかしゅわしゅわする!」
なんて、
感じたことありませんか?
あのしゅわしゅわは、
一体どこから
やってくるんでしょうか?
いちご大福の
しゅわしゅわの原因や正体に
迫っていきます!
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しゅわしゅわの正体
いちご大福を食べると感じる、
しゅわしゅわとした感覚。
あの感覚の正体は、
ずばり「炭酸ガス」です。
炭酸ガスとは、
いわゆる二酸化炭素のこと。
市販されている
炭酸飲料ってありますよね。
炭酸飲料は、
ドリンクに炭酸ガスを
溶け込ませることで
しゅわしゅわを作ります。
いちご大福のしゅわしゅわも、
これと同じ原理です。
いちご大福のいちごに
炭酸ガスが染み込むことで、
口に入れたときに
刺激を感じるようになります。
それではなぜ、
いちごに炭酸ガスが
染み込むのでしょうか?
いちごがしゅわしゅわする原因
いちご大福が
しゅわしゅわするのは、
いちごに炭酸ガスが
染み込んでいるためです。
そしていちご大福に
炭酸ガスが発生する原因は、
2つ考えられます。
○いちごの「自己代謝」
熟したいちごは、
自分のもつ糖分を分解する
自己代謝をはじめます。
この自己代謝によって、
いちごの糖分は
水と炭酸ガスに分かれるんです。
水はあんこや皮に
吸収されて終わりですが、
大福は密閉されており
炭酸ガスの逃げ場がありません。
つまり炭酸ガスは、
いちご大福の内側に
閉じ込められるんです。
そして時間の経過とともに、
徐々にいちごへと
染み込んでいきます。
こうして
いちごが炭酸ガスを含むことで、
しゅわしゅわとした
刺激が生まれるわけですね。
○酵母による「発酵」
フルーツや野菜には、
“酵母菌”が住んでいます。
もちろん果物である
いちごにも、
酵母菌はいるわけです。
(ちなみにいちごには
野菜説もあります)
この酵母菌は、
いちごにくっついたまま
大福の中にも入ります。
するとあんこやいちごから
餌である糖分を得て、
どんどん繁殖するんです。
増殖した酵母菌は、
やがて発酵を始めます。
この発酵によって
二酸化炭素…
つまり炭酸ガスが発生。
後はいちごの
自己代謝のときと同じで、
炭酸ガスが逃げられず
いちごに浸透していきます。
これでしゅわしゅわの
いちご大福の完成ですね。
自己代謝でも
酵母の発酵が原因でも、
要は時間が経つと
しゅわっとしてきます。
いちご大福の
しゅわしゅわ感が苦手な人は、
買ったあと早めに
食べた方がよさそうです。
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いちご大福のしゅわしゅわはミラクル?
いちご大福の
しゅわしゅわを調べた結果、
その正体と原因は
炭酸ガスだと判明しました。
炭酸ガスが
しゅわしゅわ感を生んでいて、
原理は炭酸飲料と一緒!
…というのは
ちょっとびっくりですね。
意図していないのに
自然と炭酸ガスが発生して
浸透するというのも、
何だか不思議な気がします。
もしかしたら
いちご大福というのは、
とってもミラクルな
和菓子なのかもしれません。
次にいちご大福を食べるときは、
おいしい味と一緒に
不思議なミラクル感も
噛みしめてみてはいかがですか?