七草粥の七草は雑草!?雑草と野草の違いは?
1月7日に無病息災を祈って
食べることで知られている七草粥。
この七草とは
セリ、ナズナ、ゴギョウ、
ハコベラ、ホトケノザ、
スズナ、スズシロのことですね。
一生懸命覚えたという人も
多いのではないでしょうか。
でもこの七草って・・・。
よく考えると
その辺に生えている雑草が
入っていませんか?
例えばナズナは
子供の頃によく遊んだ
ペンペン草のことですし、
ハコベラはいわゆるハコベのことです。
えっ。
じゃあ七草粥って雑草のお粥なの!?
でも、野草だという話も
聞いたことがあるような・・・。
うーん。気になりますね。
そこで今回は
七草粥の七草は雑草なのか、
そして雑草と野草の違いについても
リサーチしてみました。
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雑草と野草の違い
雑草と野草の違い、
これは非常に曖昧。
どちらにしても。
人間が何かの目的で
栽培した植物でないもの。
というのが答えです。
その中で、
人間が手を加えている場所に
勝手に生えてたもの。
そして邪魔だから
刈られてしまうものは
雑草と呼ばれます。
そうではなく、
自然の土地に自生していているものは
野草という認識が一般的。
なので生えた場所によって
同じ種類の植物でも
雑草になったり野草と呼ばれたり
するというわけです。
例えば人参を作っている畑に
生えてきたペンペン草は雑草。
山に生えているペンペン草は
野草ということになります。
雑草と呼ぶか野草と呼ぶかは
人間の都合ということですね。
何だか身勝手だ!
と思うのは私だけでしょうか(笑)。
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七草粥の七草は雑草なのか
さて、本題です。
七草粥の七草は・・・。
雑草ではなく野草という
認識で良いでしょう。
なぜかと言うと、
そもそも七草粥とは
古くから日本に根付く
新春に野に生えてきた植物を摘んで
食べる慣習と、
中国から伝わった節句の邪気祓(はら)いが
合わさってできたものです。
「君がため 春の野に出て
若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ」
という百人一首の和歌を
覚えている人も多いのでは?
新春に雪の下に芽吹いた
若菜を摘みにいったんですね、きっと。
この時に摘んでいた
代表的な春の七草が
七草粥の材料になったというわけです。
食べるんですから
邪魔なもの、刈られてしまうものでは
ありませんよね?
と、言うことは
雑草ではなく野草だと
私は思います。
ただし、もし畑の隅に生えていた
ペンペン草を、
邪魔だからと摘んでお粥に入れたら?
それは雑草のお粥ということで
間違いないでしょう!
雑草のお粥。
何だか響きが嫌だわ(笑)!
春の野に出て若菜摘む際は注意!
いかがでしたか?
七草粥に入れる春の七草は
野草と覚えておけば
間違いなさそうですね。
あ、ちなみにスズナは蕪(かぶ)、
スズシロは大根のことですので、
この2つについては
野草と呼ぶのはちょっと違うかも
しれませんね。
日常的に食卓を彩る野菜として
たくさん栽培されているものですから。
でも山に入ると
結構野生のスズシロが
生えているんですって。
スーパーで売っているような
大きさではなくて、
もっと小さいものですけどね。
それから、
もし次の1月7日には
春の野に出て若菜摘む・・・。
を実践し、
七草粥を作ろうと
思っている人がいれば
注意してください。
野草は毒を持っているものも多く、
素人には見分けがつきにくいことも
少なくありません。
やった!春の七草だ!
と喜んで七草粥に入れた植物が
毒草だったら大変です。
なので野草の知識がある人はともかく、
そうでない人は
変にやる気を起こさず
七草粥セットを
スーパーで買いましょう。
無病息災を祈って食べるものなのに、
そのお粥が原因で
体調を崩すなんて
本末転倒ですから(笑)。